
小企画展示「四國五郎ー鳩と少女」が、9月2日(火)に始まりました。
画家であり詩人である四國五郎(1924-2014)。従軍とシベリア抑留を経て帰国するも、ともに画家を目指し心通わせていた弟の被爆死を知ります。以後、一貫して反戦と平和のための活動に身を捧げることになるのです。
「反戦平和の詩画人」とも称される四國五郎の作品や生き方に、店主永井はかねてより強く惹かれていました。このたび縁あって、「鳩と少女」のシリーズ4点を譲り受けることとなり、これらの作品を紹介するささやかな展示を行なうことにしました。旧蔵者は、「4点まとめて展示してほしい。多くの方々の目に触れてほしい」との希望をお持ちです。
会期は、9月30日(火)までを予定しています(延長の可能性あり)。
原爆をはじめとする戦争や、シベリアでの体験をテーマに多くの絵を制作した四國ですが、並行してしばしば手がけたのが、今回紹介する「鳩と少女」のシリーズです。平和を象徴する鳩や少女が優しい筆致で描かれ、静かな雰囲気をたたえています。
今回の展示では、かつて広島市内の飲食店に飾られ多くの方々の記憶に残るという作品4点を、出版された書籍などとともに並べています。
広島平和美術展(1955年〜)の創設に四國とともに関わった柿手春三、浜崎左髪子の作品もあわせて展示しましたので、そちらもぜひご覧ください!