『尾道美術』

初代瓦全房主人・小野鉄之助の旧蔵資料より。

『尾道美術』は、戦後の混乱期である昭和22年の秋にいち早く発刊されました。発行元は尾道美術協会で、その会員には、小林和作、小野鉄之助、笠井隆吉、青木憲郎、野本克己、妹尾正雄、西原務らが名を連ねています。

当時の尾道の美術文化を牽引していた錚々たる作家たちによる寄稿文。その各々を読み込むだけでも多くのことがわかり、いろいろと想像が膨らみます。まさに、尾道の戦後美術の起点となる、貴重かつ重要な資料ですね!

写真は、『尾道美術』の表紙(全8頁のうちの1頁目)。小林和作「画法」が掲載され、挿図には妹尾正雄が尾道水道を描いた《内海眺望》が使用されています。